地場者の立ち話

仕手株情報や投機筋情報などシマ(兜町)から取ったホットな情報をお伝えします。仕手筋から外国人投資家の動向まで、彼らの情報は実に多岐に渡ります。


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2025年7月10日(木)   

H「今日の日本市場は反落となった。」

K「ああ。昨晩の米国株はしっかりと上昇したんだけどな。」

H「そうだな。昨日の米国株は米長期金利低下が好感され、ハイテク株中心に買われた。」

K「米財務省が実施した10年債入札が好調だったようだ。」

H「でも朝方買われた後は全体的に垂れて、ダウなんて300ドル超の上昇から一時マイナスに転じたからな。」

K「ああ。トランプ大統領が自身のSNS上で、フィリピンなど数カ国に相次ぎ関税率を通知したことを明らかにしたことが重しとなったようだ。」

H「改めて関税政策による悪影響が意識されたのかもな。」

K「ただ午後には主要株価指数は戻してくる動きになっている。」

H「そうだな。米長期金利が更に低下してきたことや、FOMC議事要旨が好感されたとの見方だ。」

K「FOMC議事要旨では、利下げについて見方が結構割れていたといえるが、多くの参加者がトランプ関税による物価への悪影響は一時的もしくは小幅になるとの見解だった。」

H「ああ。それにより9月利下げという見方は大きくは変わらず、安心感に繋がった面もあるのかもな。」

K「結局ダウは210ドル超の上昇で引けている。」

H「S&P500指数もしっかり反発し引けており、ナスダック指数は続伸となって最高値を更新した。」

K「ただ為替が円高気味となっていたこともあり、日経平均、TOPIXともに小幅に下落して始まった。」

H「寄り後は下げ幅拡大の動きになっている。」

K「今日はETFによる分配金捻出売りがピークとなることから、その警戒も強かったのかもな。」

H「そうだな。今日だけで現物、先物合わせて9000億円超の売りが出てくるとの試算があるからな。」

K「ただ売り一巡後は下げ渋っていた。下値での押し目買い意欲も強いようだ。」

H「そうだな。後場には再び弱含む場面も見られたんだが、売りも続かなかったしな。」

K「ああ。日経平均は後場に今日の安値取ってきて290円安となる場面も見られたんだが、終わってみれば175円程度の下落にとどまった。」

H「この程度の下落なら上出来だろう。」

K「そうだな。これでETFによる分配金捻出売りという需給イベントを無事通過したわけだからな。」

H「ああ。これで明日のSQも通過すれば、買いやすさも出てくるかもな。」

K「まあ依然としてトランプ関税による不透明感は強く、日本では参院選も控えているけどな。」

H「参院選も確かに不透明要因だな。」

K「ああ。更にいうなら参院選後には企業決算発表シーズンが本格的に始まる。それもある意味不透明要因だ。」

H「確かに・・。とりあえず今晩の米国株しっかりと続伸できるか注目したい。期待したいモンだ。」


2025年7月9日(水)   

H「今日の日本市場は続伸となった。」

K「ああ。強いとはいえるが、上値の重さはみられており、まあ売り買い交錯といった感じだろう。」

H「様子見感も強い感じだ。やはりトランプ関税への不透明感から動きにくいと考えている向きも多いんだろう。」

K「そうだな。昨日の米国株はまちまちで、やはり方向感乏しい揉み合いだったといえる。」

H「引き続きトランプ関税による影響を見極めたいという向きも多いようで売り買い交錯している。」

K「昨日はトランプ大統領が、新たに通知した相互関税について、8月1日から適用されると改めて示し、延長はしない考えを示した。」

H「それに銅や銅製品に対して50%の関税を課すと表明したほか、半導体や医薬品に対する関税についても近く発表すると明らかにした。」

K「ああ。それらが重しとなっていた面もあるが、その割には底堅かったといえるかもな。」

H「やはり話半分で聞いている面もあるんだろう。いわゆるTACOトレードだと・・。」

K「まあそうかもな。相互関税も再度の延長はしないと言っているが、それも分からないし、銅や半導体に医薬品への関税も実際に実行するのかは分からない。」

H「そうみている向きが多いということなんだろう。」

K「ただ懸念であることは確かだからな。」

H「だよな。銅の関税は今月末か8月上旬辺りに発動されるとのことが、医薬品への関税は1年超の猶予期間を設けるとのことだ。」

K「医薬品への関税率は200%とのことで滅茶苦茶な関税率だが、それだけ猶予があるなら、今から懸念もできないという感じだ。」

H「ああ。その影響か今日は医薬品株、日本市場では買われているものが目立っていた。」

K「そうだな。好感されているわけではないだろうけど、とりあえず猶予期間長いため、売り方が買戻しに動いたということなんだろう。」

H「そうだろうな。為替市場では円安が進行しており、それが好感されて日本株が買われている感じだ。」

K「ただ日経平均は高く始まったものの、寄り後は下げてマイナスに転じたからな。」

H「ああ。明日はETFによる分配金捻出売りのピークだし、週末にはSQも控えているからな。」

K「ただ売り一巡後は下げ渋っており続く売りにはなっていない。このことからも、それほど懸念する必要もないだろう。」

H「そうかもな。まあトランプ関税の影響は不透明だが、下値では日本株を買いたい向きは多いのかもな。」

K「そうだな。とりあえず明日のETFによる分配金捻出売りを波乱なく通過できるのか注目だな。」

H「ああ。その売りをしっかりと吸収出来れば、その後は買戻しなどで日本株買われる期待もあるかもな。」

K「まずは今晩の米国株どういった動きになるのか注目だな。」

H「そうだな。期待したいモンだ。」


2025年7月8日(火)   

H「今日の日本市場はしっかりと反発した。」

K「ああ。昨晩の米国株は結構下げたんだが、嫌気する動きは朝方だけだった。」

H「注目された米トランプ政権による関税率だが、日本と韓国は25%になった。一律10%を含めての25%だ。」

K「4月に開示した際は24%だったから、若干増加された格好だ。」

H「ただ先日トランプ大統領は、日本への関税率は30%か35%という発言もしていたからな。」

K「ああ。それを考えれば25%というのは良心的といえるかもな。」

H「まあそれがトランプ大統領の手なのかもしれない。最初に結構強い数字をチラつかせて、実際は大したことない数字を出してくる。」

K「そうだな。それにより市場は安心感につながるし、日本も妥協してくるという期待も出てくる。」

H「もちろん25%でも日本経済にはかなりの痛手となるんだけどな。」

K「ああ。ただ25%ならば、値上げや円安により悪影響を軽減できる可能性はあるだろう。」

H「そうだな。それに今回提示された関税率は8月1日から発動となる。それだけにまだ交渉する時間的猶予はある。」

K「ああ。今後の交渉次第では、関税率はもっと下がる可能性もあるからな。」H「そうだな。でも相互関税ではなく、自動車関税を引き下げて貰うのは難しそうだ。」

K「まあ仕方ないだろう。その関税は、もう受け入れるしかなくなるかもな。」

H「そうだな。企業は値上げで対応していくしかないのかもな。」

K「値上げしても日本車は米国で売れるとの見方は多いしな。」

H「問題はそれにより米国がインフレ再燃するかどうか。」

K「ああ。自動車だけでなく、大きく企業が値上げに踏み切れば、米国での販売価格が高くなり、インフレ率を高めることになる。」

H「そうなるとFRBは追加利下げが難しくなるし、米国経済にも悪影響だ。」

K「米経済が悪化してしまうと、当然日本経済にも悪影響が出てくることになる。」

H「下手すりゃ世界的な景気減速となる恐れもあるかもな。」

K「まあ時間的猶予ができたんだ。それまでに何とか日米が合意して欲しいもんだな。」

H「そうだな。書簡を受け取った今日の日本市場は朝方こそ売られたものの、寄り後は買い優勢となっていた。」

K「ああ。懸念されたほど関税率が高くなったことや円安進行しており、それらが好感されたようだ。」

H「まあ買い一巡後は上値の重さも見られていたけどな。」

K「そうだな。今日はパッシブ系ETFによる分配金捻出売りが結構多く出てくることが警戒されており、それが上値を抑えていた面もあるだろう。」

H「だろうな。ETFによる分配金捻出売りは明後日がピークだけに、それまでは上値の重い展開が続くかもな。」

K「とりあえず今晩の米国株しっかりと反発できるのか注目したい。」

H「ああ、期待したいモンだ。」


2025年7月7日(月)   

H「七夕となる週明けの日本市場は軟調な展開だった。」

K「ああ。先週末の米国市場は独立記念日で休場だったが、欧州市場は総じて軟調だった。」

H「それに注目されたトランプ大統領が送付するといった書簡の内容が週明けまで明らかになっていない。」

K「ああ。それだけに手掛けにくさは強く、動きにくい一日だったといえるだろうな。」

H「おそらく日本へも書簡を送付するんだろうけど、関税率が一体いくらになるのか、明らかにならないと動けない。」

K「当初予定の24%にとどまるなら安心感に繋がる可能性もあるが、本当に30%以上になれば、一旦は日本株売りにつながるとの警戒も強いかな。」

H「もし最大とみられている70%なんてことになれば、大暴落は避けられない。」

K「さすがにその関税率は日本に対してはないだろうけど、50%程度でも波乱となるだろう。」

H「でも即日発動ではなさそうだからな。嫌気されても一時的になるかもな。」

K「そうだな。発動は8月1日と言っているだけに、今月一杯は猶予があることになる。」

H「ああ。ただ猶予ができたといっても、今までの交渉状況からも、日本が米国と動意に至るかは不透明だよな。」

K「そうだな。場合によっては、米国が提示してきた関税率を受け入れなければならなくなるかもな。」

H「ああ。もちろん関税率がいくつになるのか次第なんだろうけど・・。」

K「ただいくら滅茶苦茶な関税率を提示してきたとしても、米国の言いなりに日本が大きく譲歩する必要もないだろう。」

H「そうだよな。やはり日本としては、相互関税とは違うが自動車関税を撤廃するなり、大きく引き下げて貰わないと、受け入れれないだろう。」

K「ああ。自動車関税が引き下げられないならば、日本は提示された相互関税を受け入れなければならない。どっち転んでも日本経済には悪影響だけどな。」

H「いずれにしろ交渉は難しくなると思われ、いくら今月いっぱい猶予ができたとしても、楽観視はできないかもな。」

K「そうだな。それだけにせめて日本へ提示される相互関税は低い方がいいかもな。」

H「早ければ今晩中には分かるようだし、まずはそれが幾つになるのか注目だな。」

K「ああ。期待したいところだな。」

H「それ次第では明日も日本株は軟調となる恐れもあるが、そうなっても下げ渋りみられるのか注目だな。」

K「そうだな。明日はETFによる分配金捻出売りも出てくるとみられているだけに、それでも下げ渋りみられれば下値不安も和らぐからな。」

H「まずは今晩の米国株、連休明けとなるがどういった動き見せるのか注目したい。期待したいモンだ。」


2025年7月4日(金)   

H「週末となる今日の日本市場は高安まちまちとなった。」

K「ああ。昨日の米国株はしっかりと上昇し、S&P500指数とナスダック指数は連日で最高値を更新したんだが・・。」

H「それに比べて日本株は弱かった。」

K「そうだな。注目された米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予測を上回り、失業率は想定外に低下した。」

H「平均時給も市場予測以上に低下しており、それらが好感されて米国株はしっかりだった。」

K「ああ。その後に発表されたISM非製造業景況感指数も市場予測を上回り、米経済の底堅さが感安心感に繋がった。」

H「でも、利下げ期待は後退したけどな。」

K「まあ7月利下げは、これを受けほぼなくなったような感じだ。ただ9月の利下げ期待は、そう大きくは後退していない。」

H「ああ。もともと7月利下げの可能性はそう高くはなかっただけに、嫌気する動きにはならなかったんだろう。」

K「そうだな。9月利下げというシナリオに変わりない以上、嫌気もされにくいんだろう。」

H「昨日は独立記念日前日で参加者も乏しく、短縮取引だっただけに、一方通行になりやすい。それだけにこれら経済指標発表をうけ、終日しっかりとした推移だった。」

K「為替は円安進行しており、日本株は堅調に始まったんだが、ほぼ寄り高といった展開だった。」

H「日経平均は朝方に瞬間だが4万円に乗せたんだが、その後はマイナス圏まで沈んだからな。」

K「ああ。後場にもマイナス圏に沈んでいるが、その水準では売りも続かず下げ渋りも見られていた。」

H「結局、日経平均は僅かにプラスで引けたんだが、TOPIXは小幅安で引けている。」

K「トランプ大統領が4日に関税率に関する書簡を貿易相手国に送付すると述べており、それが警戒されたようだ。」

H「ああ。どの国に送るのかは明らかにしておらず、週末には明らかになるのではとの見方から、今日は積極的に買いにくい感じだった。」

K「先日、トランプ大統領は日本への関税は30%か35%、もしくはわれわれが決めた数字になると述べていた。」

H「今日伝わった話では、関税率はおそらく60~70%から10~20%の範囲になるだろうと述べたようだ。」

K「広すぎてわからんな。国によって大きく差があるということだろう。」

H「ただ関税の支払いは8月1日からといっているから、これは事実上の延期という感じなんだろうか。」

K「そうかもな。7月9日までの停止期限が終われば、相互関税の上乗せ分が発動されるとみられていたからな。発動されるのが8月1日というのであれば、停止期限の延期ということになる。」

H「ようは、それまでに交渉して合意を得られれば、追加関税は避けられるというわけだな。交渉期間の猶予ができたともいえる。」

K「とりあえずトランプ大統領は日本にも書簡を送るのか、その場合、関税率はいくつになるのか注目だな。」

H「そうだな。それによっては来週の相場に大きく影響与えそうだしな。期待したいモンだ。」

 

 

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